断酒 12日目。
朝7時。
息子に起こされ、厚着に着込んでサイクリング。
朝の光。どこかで燃えている焚火の匂い。
白い吐息。透き通った空。
鼻の中は冷たい空気でツーンと痛みが走る。
公園を散歩したり、最近のおはなしをしたり。
遊んでいる息子を眺めながら、缶コーヒーを飲む。
いろいろな過去を思い出す。
思い出しては、後悔しそうになる。
その過去の経験は未来のために活かされると自分に言い聞かせた。
親戚の集まりには参加せず、久しぶりに1人で過ごした。
贅沢な時間だ。
映画を二本見たり、新しい枕を買ったり。
枕はふかふかで少し高めの硬めで、布団に入った瞬間に寝てしまいそうだ。
明日は仕事。
子供の頃のように自由に好きなように遊んでいた気持ちを思い出した。
人間関係で疲れることなく、ひたすらやりたいことをやっていたあの気持ち。
また戻れたとしたら
これまでの経験を忘れず、戻りたい。
そして、誰からの声にも惑わされず、好きなことをする。
大人としての責任も持ちながら。
アドラーの言葉にあった
「好きなことをただするだけ。ただ楽しく踊っているだけで良いんだ。気づけばたくさんの人が喜んでいる。」